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2014年2月10日 (月)

【東京都知事選】「脱原発」に思い複雑 東京で暮らす福島県民

 東京都知事選(9日投開票)を、東京電力福島第1原発事故のため福島から東京へ避難した人たちが見つめている。「脱原発は当然」「投票はできないけれど」。それぞれの避難生活が重なり合い、複雑な思いが交錯する。

 「避難者にとって『脱原発』は当たり前。本当に当事者の苦しみ、悲しみに向き合ってくれているのか」
 
 福島市から自主避難し、東京都武蔵野市の都営住宅で暮らす主婦 岡田 (おかだ) めぐみさん(31)は、脱原発の議論が争点になることに「いまさら」という違和感が拭えない。「うわべだけのファッションになっているような気もする」という。

 「避難者は置いてきぼり。生活再建など次のステップを話し合ってほしいのに」と冷めた目で見る。
 
 原発事故当時は次女(2)を妊娠中だった。事故の3日後、長女(6)と長男(4)を連れ東京へ母子で避難した。妊婦健診の助成を受けるため、1カ月後に住民票を移した。その後、会社員の夫(46)も引っ越してきた。

 知らない土地での出産、子育て。この3年近く不安な思いで生活してきた。「原発が原因で避難しているのに」と東電に電気代を払うのも悔しかった。「都知事には、避難者や女性、子どもなど弱者に目を向ける人を選びたい」。そんな思いで1月下旬、期日前投票で一票を投じた。

 ふるさとに住民票を置いたまま生活する避難者も多い。

 東京都江東区の公務員宿舎「東雲住宅」。36階建てマンションに、515世帯1032人(昨年12月末現在)の避難者が暮らしている。

  菅野洋子 (かんの・ようこ) さん(72)は、富岡町で次女(38)と一緒に美容院を営んでいた。2011年4月、東京に住む長女(42)を頼り避難した。自宅は帰還困難区域。長期にわたり受け入れてくれている東京都に、多くの避難者が感謝しているという。

 原発問題が議論されていることは心強い。でも戸惑いもある。親戚の多くが東電の関連企業で働き、雇用面などで原発の恩恵を受けてきた。「何十年もお世話になってきたから、大っぴらに原発を非難できない」

 週2回、マンションの1階に避難者が集う「サロン」の場でも、自然と都知事選が話題になる。「誰も選挙権はないんだけどね。ニュースに耳を傾けて、切実な思いで見ています」と話した。

 (共同通信)

 

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