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2014年2月13日 (木)

日めくり▽凡人、軍人、老人

 1998年の自民党総裁選候補を凡人(小渕恵三氏)、軍人(梶山静六氏)、変人(小泉純一郎氏)と評したのは田中真紀子氏だったが、今回の都知事選はさながら凡人、軍人、老人の戦いという観がした(変人も横から顔は出したが)。

 その中で舛添要一氏が211万票余りを獲得、他の候補を100万票以上引き離して圧勝した。だが、投票率は46・14%と過去3番目の低さ。「半分も選挙に参加しないんじゃ、やっても意味ないじゃん」と言ったのは私の娘。「学級会や生徒会とは違うんだよ」とは言ってみたものの、小学生の素直な感想に説得力のある言葉で返すことができなかった。

 争点も今ひとつはっきりせず、有権者をひきつけるものに欠けた選挙戦の中で、福祉、防災に力を入れ、東京五輪を着実に行い、原発依存を中長期的に減らしていく、と無難な主張をした舛添氏を都民は選んだ。即時ゼロと中長期との違いこそあれ「脱原発」という方向性は他候補と一緒で、福祉政策でも宇都宮健児氏と大きな違いは見いだせない中、公明・自民の組織票が物を言う結果となった。

 舛添氏は10日朝のNHKニュースで、「保育所、介護施設を都有地の活用などで増やし、介護福祉士、保育士の賃金も上乗せするなどして増やしていく」と話した。原発については「福島の事故を見て私の考え方も変わった。少しずつなくしていく方向で、再生可能エネルギーの割合も東京五輪までに6%から20%に上げる」と主張した。

 相変わらず無難な物言いに終始していたが、一つ確認しておきたいことは、今回の選挙で石原、猪瀬ラインとは完全に一線を引かれた、ということだ。いくら都知事に大きな権限があるからといって、領土問題に顔を突っ込むなんてことはゆめゆめやらないでもらいたい。石原都政でゆがんだ教育行政も慎重に対処してほしい。圧勝したからといって、有権者数の5分の1の票を得たにすぎないということを念頭に、どこかの与党のような強硬な姿勢は取らないように願いたい。(2014年2月10日 47NEWS 吉野克則)

 

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