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2014年6月15日 (日)

プロポフィールにかき消されたノバルティス【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】天木直人

 

 ノバルティスの高血圧薬データ改竄問題が起きたと思ったら、それを

かき消すように、タイミングよく、プロポフィールの小児投与問題が発

覚した。

 

 どちらが大きな問題か。

 

 どちらも大学側の医療をごまかす大問題だ。

 

 子供の命を奪ったという点ではプロポフィールの方が、深刻で衝撃的

だ。

 

 しかし、日本政府(厚生省)が関与した権力犯罪の疑惑という深刻さ

では、ノバルティスのほうが国民にとって圧倒的に大きい。

 

 それ故に、6月12日午後3時前に流された大阪読売テレビ「ミヤネ

屋」で、常連コメンテーターの森本元防衛大臣がうっかり口を滑らせた

「ノバルティス高血圧降下薬の改竄問題」の厚生労働省の責任追及問題

が、すっかり、プロポフィール問題でかき消されてしまったのだ。

 

 その日の夜のNHK9も、テレ朝報道ステーションも、プロポフィー

ルばかりを大きく取り上げる一方で、ノバルティスについては全く報じ

なかった。

 

 ということは、6月12日のミヤネ屋で森本元防衛相が行った厚生省

の責任追及発言は、安倍政権、田村厚生労働大臣にとっては、とんでも

ない失言だったということだ。

 

 逆に言えば、あのビデオをインターネットで拡散し、ノバルティス問

題の本質は、元社員一人の問題ではなく、安倍政権と田村大臣、大学、

製薬会社の一大疑獄事件であると言うことだ。

 

 しかも多くの大学にも累が及ぶ。

 

 下手をすると安倍政権の中枢に責任が及ぶ。

 

 ネット上でそう騒げばいいのだ。

 

 そうすると、今度はまた別の問題も浮かび上がってくる。

 

 この問題もそうだが、国会答弁の抜け落としミスなど、一連の厚労省

のミスが相次いでいるのに、村木厚子事務次官への追及が皆無だ。

 

 通常ではこのノバルティス改竄問題だけでも次官の首が飛ぶくらい

だ。

 

 しかし、村木氏は、あの冤罪事件のヒロインとなって、そのおかげで、あ

りえない事務次官のポストを得、今度は女性重視という安倍政権の目玉

として守られる。

 

 官僚たちの間では、とんでもない甘やかしだと怨差の声があがってい

るのに違いない。

 

 安倍、菅は官僚人事を私物化しているのだ。

 

 実際のところ、私はこの村木という官僚を始めからまったく評価して

いない。

 

 冤罪であったとしたら気の毒であるが、例えそうだったとしても、あ

の時、厚労省絡みの権力犯罪の全貌は明らかにされないまま、下っ端官

僚一人の責任で終わった。

 

 あれだけの疑惑が当時さんざん、メディアで指摘されたのに、直属の

上司であった村木氏の監督責任を問うものは一人もいなかった。

 

 そもそも村木氏は夫婦そろってキャリア官僚だ。

 

 私も長年官僚をやって見てきたが、夫婦揃ってキャリア官僚をやって

いるのはたくさんいたが、ほぼまちがいなく二重の税金泥棒のようなも

のだ。

 

 ノバルティス問題では村木次官を国会に呼んで追及されずに終わるな

ら、間違いなく、この問題の裏には国家権力犯罪の疑惑が隠されてい

る、間違いない。(了)

 

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