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2014年7月25日 (金)

  民間機撃墜でダメ押しされた、安倍ムリ筋外交 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】天木直人

 
 きょう発売の週刊文春と週刊新潮(7月31日号)が、奇しくも同じ事を書いている。

 民間機撃墜事件の釈明や対応に追われ、プーチンの外交戦略は完全に狂ってしまったと。

 それにともなって安倍首相の対ロ外交も狂ってしまったと。

 領土交渉進展へロシアとの対話を続ける意向を今でも示唆する安倍首相だが、訪朝の上にプーチン訪日となると、さすがに日米関係は決定的に悪化し、世界は違和感を持つだろうと。

 週刊文春に至っては、もっとはっきりと書いている。

 すなわち、このまま安倍首相が北朝鮮とロシアの関係を重視すれば、日本・ロシア・北朝鮮という「新三国同盟」の悪夢となる、という特集記事を組んでいる。

 まさしくその通りなのだ。

 日本外交にとって重要な国は米国であり、アジア、とくに中国、韓国である。

 それらの国との関係を悪化させ、あるいは不信を持たれたまま、ながらく冷戦時代の仮想敵国であったロシアや、名うての独裁政権である北朝鮮との関係を重視するなどという外交は、まともな外交ではないのである。

 週刊文春のその記事は、官邸関係者の言葉を次のように引用している。

 「米中韓との関係がよくない一方で、日本が近い国は世界で孤立している北朝鮮とロシアと報じられることは外交上大きなマイナスです。北朝鮮とロシアとの新三国同盟なんて見られたら悪夢ですよ。安倍政権は谷内氏が主導して、自由や民主主義などの価値観が共通する国々と連携する価値観外交を唱えています。しかし、現実に関係が進展しているのは、独裁国家の北朝鮮とロシア、実績を残そうとするあまり、落とし穴にはまらないといいのですが・・・」

 これは、官邸関係者のみならず、外務省も、いや多くの有識者も、同様に考えていることだ。

 週刊文春のその特集記事はこう書いている。

 支持率アップが見込めるのは外交しかない、と。

 それが拉致問題であり、北方領土交渉だったと。

 その頼みの綱の外交がだめならもはや安倍政権は終わりではないのか。

 マレーシア民間航空機撃墜事件は、安倍政権にとってこれ以上ない衝撃だったに違いない(了

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