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2014年7月 1日 (火)

アルジャーノンそういえば、あのマウスたちに名前はなかったのだろう


「青春の一冊」にあげる人も多いだろう。SF小説「アルジャーノンに花束を」の作者である米国の作家ダニエル・キイスさんが亡くなった▼知的障害のある青年チャーリイ・ゴードンが脳外科手術の実験台となり、高い知能を獲得したことから起こる栄光と悲劇を描いた世界的ベストセラーだ▼日本でも320万部が発行され、ドラマや舞台にもなった。ミュージシャン氷室京介さんはアルバムタイトルに小説の原題を採用し、作家梶尾真治さんはオマージュ作品「もう1人のチャーリイ・ゴードン」を書いている▼SFの大家アイザック・アシモフが、どうしてこんな傑作ができたのかと尋ねたのに対して、キイスさんが「それがわかったら教えてくれませんか」と答えたというエピソードも残る。今も時折、読み返したくなる名作だ▼アルジャーノンは、同じ脳手術を受けた実験用マウスの名だ。チャーリイと過酷な運命を共有する友でもある。そういえば、あのマウスたちに名前はなかったのだろう。STAP細胞の論文問題で、今度はマウスの由来が疑問視されている。事態は混迷するばかりだ▼同作が発表されてから55年。科学は格段に進歩したが、それを扱う人間の方はそうではないようだ。久しぶりにひもとき、科学と幸福の関係を考えてみたい。[京都新聞 ]

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