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2014年7月 9日 (水)

【福島第1原発の現状】凍らない「氷の壁」 トレンチ止水できず


 東京電力福島第1原発で、タービン建屋地下の高濃度汚染水がトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)から海に流出するのを防ぐため、建屋とトレンチの接続部を凍結し「氷の壁」で止水する計画が難航している。
 汚染水対策の切り札として6月に着工した「凍土遮水壁」でも氷の壁が本当にできるのか、凍結技術の信頼性を疑う声が出始めている。
 第1原発では今も、溶けた核燃料を冷やすため原子炉に注水し続けているが、この冷却水が汚染されて建屋地下にたまり、一部が海側のトレンチに流入。破損箇所から地中に漏れて海へ流出することが懸念されている。
 東電は特に2、3号機とつながるトレンチ内の高濃度汚染水計約1万1千トンを危惧。凍結管と冷却材を入れたナイロン製の袋を接続部に並べ、付近の汚染水を凍らせて建屋と遮断後、トレンチ内の汚染水を抜き取る計画を進めている。
 4月末には2号機で先行して凍結を開始。当初は1カ月で完成する予定だったが、2カ月以上たっても十分に凍ったのは下の部分だけ。
 東電は「水の流れがあるため、袋の周囲で水の温度が下がりきらない」と説明。凍結管を2本追加し、水の流れを抑える対策も取ったが、効果は見えない。
 この不測の事態を受け、1~4号機の周囲約1・5キロの土壌を凍らせる凍土遮水壁についても実現性を懸念する声が出ているが、東電は「土を凍らせるので工法が異なる」と反論する。
 原子力規制委員会の 更田豊志委員は6月末の会合で「(トレンチの汚染水は)海に流出すれば環境汚染につながるため最大の懸念を持っている。この対策がうまくいってないのに、凍土壁を議論する場合ではない」といら立ちをにじませた。
(共同通信) 

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